スノウイーターまるきゅー、もしくは雪食うバカです。           エロゲ東方FPS、仄かに漂う厨二臭

SnowEater⑨

しばらくぶりでっす | main | Sign:026 霊廟
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Sign:027 金剛不壊の心



 腕は治った、しかし腹の減りが収まらない。恐らく、左腕の修復に栄養を回したために夕食前だというのに脳が警鐘を鳴らしているのだろう。零はそう結論付けて、食料を求めに街を下っていった。
「ん……?」
 すると、街中の一角。打ち捨てられた噴水公園である人物と遭遇する。
「あれ? 隊長?」
 まだ若くサバサバとした印象を抱かせる、茶髪でウルフカットの衛生兵だ。零にしてみればあの執行者に腕を奪われ、アンジェの治療を受けたお仲間でもある。
「鷺宮、とか言ったか?」
 先ほどアンジェが言っていた名を思い出す。
「ええ、ええ。第二偵察部隊所属の鷺宮 朝(さぎみや あした)っす」
 朝と名乗った兵は持っていたカップ麺を傍らの噴水へ置き、敬礼した。
「隊長も腕治したんですよね」
「ああ、まったく情けない話だがな…」
「あはは、そう言われるとあたしも耳が痛いっす。 そだ、一緒に食べませんか? 補給部隊から余りモンを貰ってきたんですけど量が多くて、隊長も腹ペコっすよね?」
「ん……そうだな、頂こう」
「超お腹が空いてたもんで、今ならどんだけ食っても満腹にはならないって思ってたんですけど、冷静に考えれば胃に入る量も消化しきれる量も限界があるんですよねー」
「それは、当然だろうな…」
 零は朝から箸と缶詰を受け取る。炊き込みご飯の缶詰パックだろうか、支給用としては珍しくも無いものだ。
「ありがとう。 いただきます…」



Sign027 金剛不壊の心



「隊長はちょっとクールすぎませんかねー」
「ん、そうか? これでも普通に接しているつもりなんだが…」
「だってさっき会うまであたしのことも知らなかったんでしょ? もちっと部下のことを知っててほしいなーって、左成も言ってましたよ」
「……さなり?」
「あ、えと。 夕呉 左成(ゆうぐれ さなり)はあたしのバディっす、偵察兵に真面目そうな眼鏡は一人だけっすからすぐにわかるかと」
「ふーん……しかしな、部隊の指揮官の役は殆ど押し付けられたものでな。 そもそも尉官に中隊規模の部隊の指揮を任せることがおかしいとは思わないか?」
 まあ、左官以上の方々はわざわざ無駄死にするために戦場に出たりはしないだろうが。
「まあ軍部にまともな人が残ってないですもんね、いい人はすぐ死んじゃって、生き汚い狸ばかりが残ってますから」
「…随分と辛口だな」
「左成の受け売りっすよ。 あいつ、この任務にも疑問を持ってたんで……まあ、隊長が指揮って聞いた途端にやる気を出してましたけどね」
「…そうなのか?」
「あの人の部隊なら余程のことが無い限り死人はでないだろうからってね。 まあ今んところは的中ですか」
「いや、君の腕の事は俺の不注意だ。 すまなかったな……その左成とやらも怒っていたんじゃないか?」
「ああいや、そういうつもりで話したわけじゃないんです。 左成の言葉には続きがあってですね、あの人の元で怪我を負うようなやつは相当の馬鹿だって、まったく耳が痛いっす」
「同感だな……はぁ」
 傷を舐めあう二人の元負傷者。このような落ち着いた時間はあとどれくらいあるのだろうか。
 零は箸を置いて席を立った。
「ではそろそろ作戦を立てに戻るか。 ドラゴン退治でも馬鹿げているのに執行者の相手もしなくてはいけないとはな、ババを引いたか」
「あたしにできることはありますかね?」
 残りの食料をビニール袋に詰めながら朝が問う。
「もちろんだ、その時まで栄養摂取を怠らぬようにな。 腹の音でみんなが笑っている間にやられましたじゃ歴史に恥として記されるからな」
「了解っす。 隊長もお気をつけて」
「ああ、ではまた」



「腕に問題は無いの?」
 一人になって、作戦をアレコレと練っていると、久しぶりにペルセフォネが話しかけてきた。
「ああ、違和感も薄れてきている。 この分なら数時間で勘も取り戻せるだろう」
「さっきバステトから貰ってたものは使えそう?」
 零はペルセフォネの言葉に、バステトの話を思い出す。とはいっても実際はアンジェが伝えてくれたのだが。
「それはある賢人が儀礼に使っていた刀の破片だそうです、もう大した力は残ってませんがお守りとして使って欲しいとのことです」
 零はポケットに手を突っ込み、布に包まれた破片の感触を確かめる。
「いや、大した役には立たんだろう、今はそれよりもヴァーへリオンにフォーアイ、執行者と問題が山積みだ……そちらに手を打たねばなるまい」
「そうね、ヴァーへリオンの大半は対空砲台積載車両やアンジェの狙撃で何とかなるとはいってもフォーアイの対応は厳しいわね。 執行者に関しては遠距離から近づかれないように処理すればいいと思うけど?」
「それが出来る相手ならいいが……基本的に執行者の肉体能力は宣告者の上をいく、恐らく特殊能力頼りに見える奴も、その実は一騎当千の類だろう」
「ま、邪神どもは基本スペックが私たちの何倍も上だからね。 それは当然、神託を受けた人間の能力にも影響するか…」
「執行者に対するときは俺とアンジェで向かうしかないだろうな…。まだ新任だから俺にはACES部隊の召集権が無いし……あいつらを動かせば楽な事案なんだろうが」
 ACES部隊とは零が隊長を務める統一連合軍の特殊部隊である。コンセプトは宣告者を含まない人類最強兵士の部隊。しかし、部隊とは言っても個々の戦闘能力が高すぎるために色々な部隊に分散されて配置されることが殆どで、全員の召集権を持つのは現在、統一連合軍の幕僚長(大将)、元帥クラスか大日本帝国の天皇くらいのものである。
「ACES部隊を全員動かせれば世界くらい救えそうなものなのにね」
「とはいっても、加護を受けていない一般人だ。 変則的な強さではあるがな……まぁ無いものねだりをしてもしかたはない、アンジェには小言を言われそうだが俺が前線に立つしかあるまいよ」



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| 小説 | 23:44 | トラックバック:0コメント:0
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